青い空に鮮やかに映える新緑の木々。ほんとに花とは違う美しさが新緑の木々にはありますよね。
こんにちは。アンティの永冨です。
私の自宅や通勤経路は田畑や山が広がる場所なのですが、水田の稲苗や山々の新緑など本当に緑がきれいに映える季節になったなぁと運転をしながら感じている今日この頃です。
「森林浴でリフレッシュ」などとよく聞いたりしますが、緑には目の疲れを癒し、特に水しぶきがかかるような渓流沿いは水滴が砕け散る時に発生するマイナスイオンが心身をリラックスさせる効果があるといわれます。
木々は日毎に青さを増し、深緑へと変わっていきます。
さて新緑の美しいころになるとよく思い出すのが・・・
『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』
という句です。
作者は江戸中期の俳人・山口素堂(1642~1716)で、目にも鮮やかな「青葉」、美しい鳴き声の「ほととぎす」、食べておいしい「初鰹」と、春から夏にかけ、江戸の人々が最も好んだものを俳句に詠んでいます。
さてこの句の中に出てくる「初鰹」ですが、旬の食材として当時は初鰹を頂く事は粋なこととされました。
しかし、当時の初鰹の価格は極めて高価なものだったそうです。
日本の食文化は季節を感じながら季節の味をいただくことを大切にして板との事。
旬の走りは珍しさが先行して値段も高めで、もう少し待てば盛りになり、味や値段も安定するのですが、それを待つのは野暮というものだったので、初物に手を出すのが粋の証だったようです。
またもう一つ初物を食する理由として「縁起の良さ」があります。
初物には他の食べ物にはない生気がみなぎっており、食べれば新たな生命力を得られると考えられており、
「初物七十五日」(初物を食べると寿命が75日のびる)
「初物は東を向いて笑いながら食べると福を呼ぶ」
「八十八夜に摘んだお茶(新茶)を飲むと無病息災で長生きできる」(新茶を贈る風習もあります)
といった言い伝えも残されています。
来週から5月、ほどなく暦の上では立夏を迎えます。季節のうつろいを楽しみつつ、初物を食して縁起担ぎをしてみるのもいいのではないでしょうか?
さて明日26日は木曜日の為、株式会社アンティは定休日でございます。
ご来店を予定されていたお客様にはご不便・ご迷惑をお掛け致しますが、金曜日以降でのご来店・お問い合せをお待ちしております。
それでは(*^-^*)